ECサイトオーナー必見!Google Analyticsを設置して売上アップをめざすアクセス解析の初歩を解説

「オンラインショップを開設してみたものの、なかなか売上が上がらない…。」

「どんなユーザーがどの商品に興味があるのか分からない…!」
オンラインショップの需要が特に高まり、慌ててECサイトを開設したショップオーナーの方も多いはず。

実際に私も、上記のようなご相談を受けることが昨年あたりから特に多くなりました。

そこで、今回はオンラインに不慣れな方でも今まで見えなかったネットの向こう側のユーザーを知る「アクセス分析」で不可欠な「Google Analytics」についてご説明し、オンラインショップの売上を向上させるために必要な知識や手法を解説していきます。

Google Analyticsとは

Google Analytics(グーグルアナリティクス)とはGoogleが提供しているアクセス解析ツールで、基本的に無料で活用することができ、他のGoogle製品と同様に初心者でも直感的に利用することが可能です。

無料なのにも関わらず、多機能であらゆるデータを計測することが可能なため、世界中のWebサイトで活用されています。

オンラインに馴染みのない方々には「アクセス解析って難しいんでしょ?」と敬遠がちな方もいらっしゃいますが、そんな事はありません。

表示回数やユーザー数、そのうち新規は何人かなど基本的には初心者でも意味の分かりやすい言葉を使っており、勉強していなくてもデータの意味を汲み取ることができると思います。

また、後述いたしますがECサイトに導入するのもあっという間なので、設定しておいて損はないでしょう。

ECサイトオーナーが確認するべき指標

Google Analyticsで計測できるデータはたくさんありますが、初めのうちは、まず以下のデータを確認するところから始め、徐々に慣れていくのが良いと思います。

  • ページビュー数
  • セッション数
  • 直帰率
  • チャネル
  • ユーザー数
  • ユーザー情報(年齢・性別・住所・新規顧客とリピーターの数など)

・ページビュー数

ページが表示された回数。

ページビュー数が多いのにその商品の成約数が少ない場合、そのページに何らかの離脱要因があるとして改善点を探すきっかけになるなど、必ず確認しておきたい指標です。

・セッション数

ユーザーがサイトやアプリを訪問し、離脱するまでの期間の単位。

リアル店舗で例えると入店回数。

セッション時間(入店時間)が長ければ、それだけサイト内に何かしら興味を惹かれていると考えられます。

・直帰率

ユーザーがページを訪問(表示)したものの、何もせずにそのまま離脱してしまった回数。

直帰率が高いということは、そのページにユーザーが求めていた情報がなく、ユーザーにとって魅力的ではなかったということなので、ページの内容などの改善が必要となります。

・チャネル

ユーザーがサイトやページに至るまでに経由してきたサービスなどの経路。

Google検索やSNS、広告などが該当します。チャネルごとのページビュー数や、直帰率なども確認できるため、現在の広告戦略やSNS戦略の進捗を把握することに役立ちます。

・ユーザー数

サイトやアプリを訪問したユーザーの数。

リピーターと新規顧客の割合を確認することができるので、今後の施策を検討する際などに便利です。

また、リピーターか新規かを自動で判断してくれるため、広告を配信した時やキャンペーンを実施した際に、その施策が目標とするターゲットに刺さっているか判断するなど結果分析にも活用できます。

・ユーザー情報(年齢・性別・住所・新規顧客とリピーターの数など)

サイトやページに訪れたユーザーの年齢や性別などを確認することができます。

例えば、女性に人気のページであったり、年齢別の直帰率などを確認することで、メインターゲットに受け入れられやすいサイトデザインにしたり、サイトの改善点を洗い出したりすることに役立てる事が可能です。

売上に直結するデータを分析する

さらに上級テクニックとして、ページ内にコンバージョン(成果のこと。商品が購入された、特定のページを表示した等)を設定することもでき、売上に直結した経路はどこか、実際に売上に貢献しているユーザーはどういった層なのか、といった分析が可能となります。

これがどう役に立つのか。


例えば、とあるアパレル商品を売っているオンラインショップのオーナーが、最近売上が停滞してしまっているため、何かしらのキャンペーンを実施しようと考えているのですが、どういった層に向けたキャンペーンを行えば最も効率的か悩んでいる、といった状況を想像してみましょう。

そのサイトでは購入する際にユーザーが入力するデータはメールアドレスと住所などの発送に必要なものだけ。

入力するデータが少ないのでユーザーにとっては手間がかからず楽チンなのですが、ショップとしてはどんなユーザーが購入しているのか分からず、施策を行うにも情報不足でお金の無駄遣いになりかねません。

それではキャンペーン内容に悩むのもうなずけます。

しかし、そんな時に役立つのがGoogle Analytics!

Google Analyticsを導入し、コンバージョン設定を行うことで、どんなユーザー層が商品を購入しているのかを分析。

一定のデータ貯蓄期間を経て、どうやら「25〜35歳の女性がSNS経由で購入していることが多いらしい。」という事実が判明。

そこで、オーナーはSNS限定で女性向け商品のセールを実施。

SNS広告を駆使することで、売上も上々。結果としてキャンペーンは大成功を収めました。


いやいやいや…ちょっと待ってほしい!

そんなにうまくいくわけあるかい!という声が聞こえてきそうです。

実際に読者の方の中にもそういった感想を持たれた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに上記の例はあくまで理想的なケースです。

正直、初心者が最初からこんなにうまくいくとは私も思ってはいません。

しかしながら、「絶対に無理!」とも言えないのも事実。

実は、多くのうまくいっている企業はほぼ必ずと言っていいほど、データ分析に力を入れています。

例えばワークマンなどは有名ですね。

当初のターゲットは男性だったものの、女性にも需要はあると仮設を立て、データに基づいた大胆な戦略で飛躍的な業績アップを成し遂げたというニュースを聞いたことがあるはずです。

それと同じことをGoogle Analyticsを使えば、初心者でも比較的カンタンに実践することが可能なのです。

ぜひこの機会にアクセス解析を試してみてはいかがでしょうか。

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